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“闇を持つ者は惹かれあう。
そして、互いが互いを浸食しあう。
やがて深い闇を持つ者が、相手の闇を包み込んでいく。”
主人公の非道ぶりがエスカレートしている\(^o^)/
読んでいて空恐ろしいものがあります。
ヒロインの心を一度完全にぶっ壊すために集団リンチの計画を立てて、ひたすら殴る蹴る叩く髪を引っ張る諸々の暴力を与えて、心と身体がひび割れたあとは勝利のための再構築をしてあげる・・・。こんな主人公滅多にいないですよ\(^o^)/悪魔かと見紛う。正義のヒーローでは決してないです。
一之瀬も想像以上にキレ者でした。
個人としては突き抜けて優秀な人も、ことチームワークが重要とされる戦いにおいては無力になってしまいかねないのが、チーム戦の難儀なところです。
学業成績が非常に優秀で普段から頭がキレる人が、どんなに良い作戦を思いついても、チームの統率力が皆無だったら誰もその作戦に協力しようとしませんからね。
龍園は、その暴君的支配で見事に情報を掌握し・テストの謎を解き・D組をポイントで突き放してしまうのですが、主人公が龍に劣っていたのかというと決してそういう話でもなくて。
実際、主人公のグループだけを見ると勝利を収めているんですよね。全体のグループをフォローするための「目」や「耳」が足りなかった。それを主人公も実感しているからこそ今回の特別試験は目先の勝利ではなく未来の勝利のために行動を徹底したんですよね。
そして、当初は堀北だけだった頼れる人が最終的には平田と軽井沢の三人に増えたという。悪魔的な主人公の手腕は決して褒められるべきものでは、むしろ道徳的には非難すべきことですが・・・細工は流流、仕上げをご覧じろ。今は、とやかく言っても仕方ないですね。主人公の改心も後々のキーになるでしょうし。
そう遠くない未来の追い上げが今から楽しみです。
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