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読書メモ1

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■絶望名人カフカの人生論
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心がつらいとき、まず必要なのは、その気持ちによりそってくれる言葉ではないでしょうか。
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ポジティブな名言はたしかに価値のあるものですが、心がつらいときにいきなり読んでも、本当には心に届きません。 まずは、ネガティブな気持ちにひたりきることこそ、大切なのです。
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君は君の不幸の中で幸福なのだ。
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人間の根本的な弱さは、 勝利を手にできないことではなく、 せっかく手にした勝利を、活用しきれないことである。
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ひとりで部屋にいるのも同じこと。イヤなことが起きないかわりに、イイことも起きなくなってしまいます。
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「解離性遁走」と言って、苦悩で心がこわれそうになったときには、記憶を失って、遠くに旅立ってしまう心の病
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極端な判定を下すことで、人を支配したような気になる連中
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ケガをしたり病気になったりすると、罰せられたことによって、心が安らぐのです。罪悪感が減るからです。



<ひとこと>
読み終わりました。

自分はカフカの作品は『変身』しか読んだことがなくて、その作者像は茫洋としていましたが、この一冊でおおよそのイメージは掴めました。

父親に強いコンプレックスを抱いていたこと。結婚を何度も申し出、その都度自らご破算にしていたこと。『変身』を読むに堪えない話だと自己批判していたこと。面白かったです。



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■ブッダの 真理のことば 感興のことば (岩波文庫)
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まことではないものを、まことであると見なし、まことであるものを、まことではないと見なす人々は、あやまった思いにとらわれて、ついに真実に達しない。
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たとえためになることを数多く語るにしても、それを実行しないならば、その人は怠っているのである。

たとえためになることを少ししか語らないにしても、理法にしたがって実践し、情欲と怒りと迷妄とを捨てて、正しく気をつけていて、心が解脱して、執著することの無い人は、修行者の部類に入る。

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その報いはわたしには来ないであろう」とおもって、善を軽んずるな。水が一滴ずつ滴りおちるならば、水瓶でもみたされる。気をつけている人は、水を少しずつでも集めるように善を積むならば、やがて福徳にみたされる。
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学ぶことの少ない人は、牛のように老いる。かれの肉は増えるが、かれの知慧は増えない。
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熟した果実がいつも落ちるおそれがあるように、生れた人はいつでも死ぬおそれがある。
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眠れない人には夜は長く、疲れた人には一里の道は遠い。正しい真理を知らない愚かな者にとっては、生死の道のりは長い。



<ひとこと>
3割ほど読み進めました。

が、他の仏教入門書を読み込んだあとに手をつけたほうがいいなと判断したので中断。


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■人生が変わる 心のブロックの溶かし方: 一瞬で変わる変性意識のつくり方つかい方
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多くの人は「思考が自分だ」と考えています。自分が考えるコンテンツ(内容)が自分なのだと考えます。ですから、その「思考を見ている自分」は意識することができません。

しかし、本当の自分は「思考を見ている自分」側の方にあるわけです。これを背景という意味で「コンテクスト」といいます。

見ている世界のコンテクストにいる自分に氣づくだけで、実は、一瞬で意識の深い領域にアクセスできるのです。

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ほとんどの人の願望は、実は、「自分の望まないこと」で構成されています。



<ひとこと>
読み終わりました。

Kindle Unlimitedで無料購入できたので、試しにこういうスピリチュアルも触れてみるかとポチることに。

思っていたよりまともでした。

「ほとんどの人の願望は~」は『透明人間の骨』の先輩の話を思い出しましたね。


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■般若心経講義
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この『法華経』は、くわしくいえば『妙法蓮華経』でこれは『華厳経』が、「仏」を表現するのに対して、「法」を現さんとしているのです。しかもその法は、妙法といわれる甚深微妙なる宇宙の真理で、その真理の法はけがれた私たち人間の心のうちに埋もれておりながらも、少しも汚されていないから、これを蓮華に譬えていったのです。

いったい蓮華は清浄な高原の陸地には生えないで、かえってどろどろした、汚い泥田のうちから、あの綺麗な美しい花を開くのです。「汚水をくぐりて浄き蓮の花」と、古人もいっていますが、そうした深い意味を説いているのが、この『蓮華経』というお経です。

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一言にして真理とは何かといえば、それはつまり、いつ、どこでも、何人も、きっと、そう考えねばならぬもの、それが真理です。

むずかしくいえば、普遍妥当性と思惟必然性とをもったものが真理です。時の昨今、洋の東西を問わず、いつの世、いずれの処にも適応するもの、誰しもそうだと認めねばならぬものが真理です。

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迷える私たちの不自由な世界をば、この岸、すなわち「此岸」
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論語よみの論語知らず
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すべて仏教では、形ある物質のことは色といっております。
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今日は単なる今日でなくて、ライプニッツのいうように、「昨日を背負い、明日を孕んでいる今日」なのです。
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仏陀は「諸行無常」といいました。ヘラクライトスは「万物流転」といいました。万物は皆すべて移り変わるものです。何を疑っても、何を否定しても、この事実だけは、何人も否定できない事実です。

咲いた桜に、うかれていると、いつのまにやら、世の中は、青葉の世界に変わっています。

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「空」といっても決して「無」ではありません。「有」に異ならざる「空」です。空と有とは、所詮、一枚の紙の裏表です。生きつつ死に、死につつ生きているのが、人生の相です。生じては滅し、滅しては生ずるのが、浮世の姿です。

しかし、私どもはとかく、有といえば、有に囚われます。空といえば、その空に囚われやすいのです。ゆえに『心経』では、有に囚われ、色に執着するものに対しては、「色は空に異ならず」、色がそのまま空だというのです。また空に囚われ、虚無に陥るものに対しては、「空は色に異ならず」、「空は即ち是れ色」だといって、これを誡めているのです。

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生活に即さない理論は空理、空論です。唯物主義も唯心主義も仏教の立場からいえば、いずれもそれは偏見です。つまり心によって、はじめて物の価値が現わされるとともに、物質によって、また精神の価値がいっそう裏づけられるわけです。
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私どもの家庭の、この厳父の心を、そのままに写したのがあの不動明王という恐ろしい仏です。厳父に対する慈母の心を、そのままに現わしたのが、観自在菩薩というあのやさしい仏です。
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自分独りの自分ではない。私独りの私ではない。すべてのものによって養われている私、一切のものによって生かされている自分を、ほんとうに心から知った時、私どもは、そこにしみじみと、今さらながら、恩すなわちおかげさまということを感ずるのであります。
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「散ればこそいとど桜はめでたけれ」です。散るところに、花の生命があるように、死んでゆくところに、いや死なねばならぬところに、生の価値があるのです。生の尊さ、ありがたさがあるのです。
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人間としての、尊き矜持は「生きる」ということを、考えるところにあるのです。
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「涅槃へ行くには二つの偏った道を避けねばならぬ。その一つは快楽に耽溺する道であり、他の一つは苦行に没頭する道である。この苦楽の二辺を離れた中道こそ、実に涅槃へ至る正しい道である」(転法輪経)



<ひとこと>
6割ほど読み進めました。

たいへん面白いです。仏教の世界・思想・用語に頓珍漢な人間にもわかりやすいよう説明に工夫が施されています。

この本もKindle Unlimitedで無料だったのですが、定価で買ってもいいと思える中身でした。

1週では理解が全然足りないので、2週3週と読み返すつもりです。


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■現実主義勇者の王国再建記 1 (オーバーラップ文庫)
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家族のことだけは割り切るな。一度摑んだ手を、絶対に放すな。自分の人生を掛けて、なにがあっても守り通せ。



<ひとこと>
読み終わりました。

よう実の購入者が他にどんな本を買っているのかAmazonの一覧で調べたときの産物です。

2巻はどうしようか・・・。



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■死者の奢り・飼育(新潮文庫)
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死んですぐに火葬される死体は、これほど完璧に《物》ではないだろう、と僕は思った。あれらは物と意識との曖昧な中間状態をゆっくり推移しているのだ。それを急いで火葬してしまう。あれらには、すっかり物になってしまう時間がない。



<ひとこと>
0.5割ほど読み進めました。

まだ面白いかどうかの判別は不可能です。



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■青春の蹉跌(新潮文庫)
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これが社会だと、彼は思った。愚劣な社会、低俗な社会、そして猥雑な社会だ。しかし彼自身、現にこの社会に住み、これから先の何十年をこの中で生きて行かなくてはならない。それは先天的な宿命であり、彼に与えられた一つの地獄だった。常識的に考えて、彼の住む土地はどこにも用意されてはいない。経済生活を支えるための収入は、激烈な闘いによってのみ獲得される。資本主義社会は弱肉強食を当然とする社会でもある。
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社会がこういうものであるのならば、この社会の中で生きて行く方策を立てなくてはならない。人生は空想ではないのだ。
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生きることは闘争だ。平和なんかどこにも有りゃしないと、彼は思っていた。平和を叫ぶやつの大部分は敗北者だ。勝利者たちは人を押しのけ、打ち倒し、奪い、自分の場所をつくり、場所をひろげ、それから安全な砦を築き、その安全な場所にいて、平和論者の悲痛な叫びを、微笑をうかべながら静かに聞いている。それが現実であり、その事実はどうすることもできない……。
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寝静まった街は表面だけは平和だった。つまり生存競争がひと休みしていたのだ。
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できることなら母に、自分の正体を知られたくない。自分の精神内容や慾望の在り方や、女との交渉のいきさつなどは、一切秘密にして置きたかった。

彼は特に、性格的な秘密主義という訳ではなかった。自分の未完成や、自分の世間知らずがわかっているだけに、自分をあからさまに知られることに自信がなかった。同じ未完成の友達同土ならば、何を知られてもかまわない。しかしはるかに完成度の高い大人たちに対しては、秘密を守っておきたかった。それは一種の警戒心であり、自衛的な心理でもあった。




<ひとこと>
1割ほど読み進めました。

まだほんの序の口ですが、文章が巧くてなかなか読み応えがあります。

しかし、どうやら胸糞悪い話のようなので先に進むのが少し怖い。


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■ヘッセ詩集(新潮文庫)
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私は大ぞらの星だ。 世界を見つめ、世界をあなどり、 自分の熱火に焼け失せる。
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私は拙いものをたくさん書いた。 拙いことをたくさんした。だが、 私の心はよい時にはたびたび、 私を愛してくれる人がまだいるように、と希望する。 その人たちは私を愛してくれる。私が 心の中に青春の似姿を抱いているから、 その人たち自身、遠い日と 近い罪を思い出すから。
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にぎやかな歓楽の最中に、 うたげの折りに、楽しい広間で、 おまえは時折り、急に口をつぐみ、 立ち去らずにはいられなくなるのをおまえは知っているか。 そうしておまえはふしどに眠りもやらず、 突然心臓の苦痛に襲われた人のように伏している。 歓楽もにぎやかな笑いも、煙のように飛散してしまう。 おまえは泣く、とめどもなく──それを知っているか。
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青春の輝き、喜びの泉は あれほど尽きぬ宝と思われたのに、 取返すよしもなく失せてしまい、 あとには悲しみと憤りだけが残った。
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不思議だ、霧の中を歩くのは! どの茂みも石も孤独だ。 どの木にも他の木は見えない。 みんなひとりぼっちだ。 私の生活がまだ明るかったころ、 私にとって世界は友だちに溢れていた。 いま、霧がおりると、 だれももう見えない。 ほんとうに、自分をすべてのものから 逆いようもなく、そっとへだてる 暗さを知らないものは、 賢くはないのだ。 不思議だ、霧の中を歩くのは! 人生とは孤独であることだ。 だれも他の人を知らない。 みんなひとりぼっちだ。
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「君はまだぼくのものか。 ぼくの悩みは君にとっても悩みか、ぼくの死は君にとっても死か。 君はぼくの愛と苦しみについて、 一つの息吹き、一つのこだまでも感じるか」
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記憶は、光と実在の形に満ちて 幸福げに耽溺する。
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たえずあちらこちらに、 私の心は子どものように動く、 明るい日と暗い日の間を、 願いと諦めの間を。
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なんという日々のせつなさ! どんな火によっても私はあたたまらない、 太陽も私にはもうほほえまない。 何もかもがうつろで、 何もかもが冷たく、つれない。 やさしく澄んだ星さえも 慰めるすべもなく私を見つめている。 恋もまた死ぬということを、 しみじみと知った日から。
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おまえがつまらぬものの間を踊って行こうと、 おまえの心が憂いに苦しみ傷つこうと、 おまえは日ごとに新しく味わうだろう、 生の炎がおまえの中に燃えているという奇跡を。
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君たちの心の中には一体 太陽は輝いていないのか。 君たちはついぞ子どもでなかったことを 悲しんで泣かなくてもよいのか。
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人生を明るいと思う時も、暗いと思う時も、 私は決して人生をののしるまい。 日の輝きと暴風雨とは 同じ空の違った表情に過ぎない。 運命は、甘いものにせよ、にがいものにせよ、 好ましい糧として役立てよう。
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すべての行為と思考とは、 世界と神とを含む 自己の魂との対話となる。
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この世のあらゆる書物も おまえに幸福をもたらしはしない。 だが、書物はひそかに おまえをおまえ自身の中に立ち帰らせる。 おまえ自身の中に、おまえの必要とする一切がある、 太陽も、星も、月も。 おまえのたずねた光は おまえ自身の中に宿っているのだから。 おまえが長い間 万巻の本の中に求めた知恵は 今どのページからも光っている、 それはおまえのものなのだから。
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多分ランプも私に耳をかさないだろう。 だが、明るくしてくれて黙っている。それだけでもありがたい。
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そして測り知れぬ世界は 君の呼吸によって生きている。



<ひとこと>
読み終わりました。

最初は「何言ってるの?」といまいち面白みを感じないまま読んでいましたが、気付けばたくさんの文に線を引いていました。

なるほど確かにAmazonでも評価が高いわけだ。
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