0
GUNSLINGER GIRL 4 (電撃コミックス) 相田 裕 メディアワークス Amazonで詳しく見る by AZlink |
━━━ふれそうでふれない距離。
見上げると遠い。それが私とジョゼさんの距離。
私はあの人に近づきたいのだけど、その勇気がでないのだ。
何か越えられない壁があるみたいで━━━
愛する人にもっと近づきたい、大事にされたいと望むヘンリエッタ。
しかし、自分とジョゼとの間には見えない心の壁があることをどことなく彼女は理解している。
クローチェ事件。
まだ詳しい内容は明らかになっていないが、恐らくジョゼ兄弟は五共和国派によって愛する実妹が殺されたのだろう。
ヘンリエッタを妹のように扱い可愛がってあげるジョゼさんだけど、どこか余所余所しいときもあるよね。
それはきっと“妹”というのが彼のなかである種のトラウマになっているからかな。
ヘンリエッタの頭を撫でるジョゼ。
それは果たして、妹のトラウマを心の奥底に封じ込め仮面を被った故の行為なのか。
それとも純な気持ちからの触れ合いなのか……
また、今巻ではトリエラの過去も明かされる。
彼女のフラテッロであるヒルシャーは以前、警察機関に属していた。
年間150万人もの女子供が商品として売買されているこのご時世、そういった人身売買機関を撲滅したいと上層に申し出るが却下される。
━━━お前は幸せに育ちすぎている。世の中と人間を善いものと信じている。
だから現場にはやれんのだ━━━
ヒルシャーは上司にある子供のスナッフ・ムービーを見せられる。
そうして彼は真に世の中のことを知った。
いかに人間が悪事を働くか。いかに悍ましい人間がいるのか。
普通の人ならここで心を痛み、何もかも投げ出してしまうだろう。
しかし彼は決して目を背け逃避しようとは思わなかった。
こんな世の中でも、まだ捨てたものじゃないと。
子供たちを助けられる可能性があるなら、救ってやろうと。
同じ意志を持つラシェルと共に、彼は行動し、ついには一人の少女(トリエラ)を救う。
ラシェルはトリエラを助ける際、敵に重傷を負わせられ死んでしまったが、
夢のなかでトリエラは亡き母(ラシェル)に会えたと口にする。
命を懸けてまで自分を救ってくれたラシェル。
銃とナイフを持ち、今や義体として生きるトリエラだが
そのことは彼女にとって「小さな幸せ」…いや、「大きな幸せ」なんだろうな。
ガンスリンガー・ガール トリエラ (1/8スケール PVC製塗装済み完成品) グッドスマイルカンパニー 売り上げランキング : 7524 Amazonで詳しく見る by AZlink |
お気軽にコメントをどうぞ